法人カードのメリット、デメリット
2020/09/24
会社(法人)の銀行口座を引き落とし先に出来るクレジットカードは法人向けクレジットカード(法人カード)だけです。
まだ使った事のない人は法人カードを導入する前にメリット、デメリットを知っておきましょう。
特に法人カードの公式サイトではデメリットについて書かれていないので注意して見てください。
目次(見たいポイントに直行)
法人カードメリット
法人向けクレジットカード(法人カード)のメリットはなんでしょう?
経費の支払いを区別することが出来る
個人で作ったカードで会社の支払いをしてしまうと、私用で使ったもの、社用で使ったものの区別がつかなくなってしまいますよね。
会社の経費に計上したいものはすべて法人カードで支払うようにすれば経費担当、税理士にとっても管理が格段にしやすくなります。
引き落とし先は会社の口座になるのでお金の流れが見えやすくなります。
カードで決済する事によって支払い履歴が電子データになる
現金で支払いをした領収書(紙媒体)の整理ってとても大変ですよね。
領収書のそれぞれの項目を人の手で会計ソフトなどに入力しなければなりません。
しかし、カードで決済した場合はその支払い履歴をオンラインの電子データで扱えるんですよ。
クラウド会計ソフトfreeeなどに経理データを取り込んで処理できるんです。
カードで決済した電子データをクラウド会計ソフトで自動処理させる事も出来ます。
そうすれば人の手で入力する事はなくなりますので人件費の節約にもなりますね。
これからキャッシュレスが進めと紙の領収書が姿を消すのは容易に想像できると思います。
クレジットカード、電子マネー、などの電子的な取引記録による管理になっていくのです。
社員にカードを渡して経費の精算をさせる
現金による経費の立て替えなどをした場合、その数が増えれば事務的な後処理が面倒な事になりますね。
そういった際の経費の精算も法人カードを渡しておく事によって、請求はすべて会社名義に口座に来るので電子データ上で一括処理出来ます。
親カードとは別に追加カードを発行する事が出来ますので、それを社員に渡しておけばいいわけです。経理担当者の負担は劇的に減りますね。
出張費などのために現金を仮払いで渡す必要がない。
現金を用意しなくてよくなる。
現金を渡した場合の後日精算がなくなる。
出張費の内訳は利用明細でわかる。
追加カードごとに明細が出るので渡した社員ごとの経費を把握しやすい。
社用の高速代などは付帯するETCカードで処理する
法人カードを持っていれば、会社名義の口座が請求先になる複数のETCカードを作る事が出来ます。
必要な枚数を発行してもらえるので、ETCカードが必要になる社員全員に渡す事が出来ます。
さらにETCカードごとの明細が出ますので、どこで誰がいくら使ったかなど、渡した社員ごとの管理も出来ますね。
支払いスパンを長くしてキャッシュフローを安定させる
支払いから引き落としまで2〜3ヶ月の猶予がありますので、資金繰りに厳しい場合に強い味方になりますよ。
手元に現金がなくても目処があればクレジットカードで仕入れの支払いを済ます事が出来ますね。
傷害保険、ショッピング保険
親カードにも旅行傷害保険はついていますが社員に渡す使いカードにも旅行傷害保険はついています。
旅行先での傷害保険、買い物をしたときのショッピング保険
傷害保険最高1億円
ショッピング保険100万円
カードによりますがこういった保険がついています。
年会費の安いクレジットカードには旅行傷害保険などがついていないものもある。
ビジネスに特化したサービスが受けらる
たとえば、アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カードの例だと、
四半期管理レポート
- 「四半期ご利用集計」
- 「四半期ご利用明細」
3ヶ月ごとのご利用記録をカード会員様別・ご利用内容の業種別に集計してお届 けします。経費報告書との照合・確認、無駄な経費のチェック、さらに経費管理の効率化に役立つデータとしてもご利用いただけます。
引用元:https://www.americanexpress.com/
ビジネス・コンサルティング・サービス
- 適切な経営コンサルタントの紹介。
- 経営相談
その他ビジネスのノウハウをまとめたCD/DVD、セミナーなどの料金ご優待がございますので、貴社の企業経営に是非お役立てください。
引用元:https://www.americanexpress.com/
などなど、ビジネス環境や業務効率の向上に役立つサービスが用意されているんですね。
カードの年会費は経費に計上出来る
ゴールドカード、プラチナカードは年会費が結構高いです。
しかし、これらの年会費も会社の経費として計上できますよ。
カード決済にすることで振込手数料が掛からない。
銀行からの振込では毎回振込手数料が発生しますがカード決済にしてしまえば振込手数料は掛かりません。
業務で振込が多い場合はカード決済にしてしまえば経費削減になります。
法人カードデメリット
法人カード、メリットばかりではありません。デメリットもみていきましょう。
個人向けカードに比べてクレジットの審査が厳しい
個人向けカードはとても簡単に申し込めるようになっていますよね。
ネット申し込んで本人確認の電話1本で手続き完了の場合が多いです。
それに比べると法人カードは書類のやり取りを郵送でやるので時間もかかります。
そして審査自体厳しくなります。
業務で使うのでその取引額が高額になるためです。
さらに会社の場合は倒産リスクがありますのでカード会社も慎重に審査をするのですね。
発行されている種類が圧倒的に少ない
個人向けカードの数百枚に比べると数十枚程度の種類しか発行されていない。
なので選択肢が豊富ではないのです。
年会費無料のカードがほとんどない
法人カードで年会費無料のカードは片手で数えるほどしかありません。
残念ながらポイント還元率は低い
カードを使うことでもらえるポイントも法人カードは低めのところが多いです。
平均的なポイント還元率は0.5%です。
キャッシングでお金を借りる事が出来ない
個人事業主に発行される法人カードではキャッシング出来るものもありますが、法人に発行される法人カードでは基本キャッシングはなし。お金を借りる事は出来ません。
例外としてP-one Business MasterCardは、法人でも最大300万円までのキャッシング利用が出来ますね。
まとめ
法人カードの代表的メリットは
●経費の支払いを区別することが出来る
●カードで決済する事によって支払い履歴が電子データになる
●社員にカードを渡して経費の精算をさせる
代表的なデメリットは
●個人向けカードに比べてクレジットの審査が厳しい
●発行されている種類が圧倒的に少ない
●年会費の無料のカードがほとんどない
このようになっています。
しかしこれからのキャッシュレス時代を考えるとマストアイテムだという事は間違いないと思います。
もしまだ使っていないのならすぐに作るべきです。
以上「法人カードのメリット、デメリット」という記事でした。
気に入ってもらえたらシェアしてくれると嬉しいです。