ぶっちゃけ法人カードの本当のメリットはなんなのよ?

      2019/09/26


ぼくが法人カードを作ろうと思っていろいろ調べていたときに気になったことを書こうと思います。

ぼくの場合は個人事業主ですから個人カードでもなんとかやっていく事は出来ます。

なので、あえて法人カードを作るメリットが知りたかったのです。

「法人カード メリット」で検索すると色々と記事が見つかります。

だいたい同じような事が書いてあるのですが、気になったのは「それ、個人カードでも同じじゃん」という点です。
「法人カードを作ろうと思って調べているんだから法人カード特有のメリットが知りたいんじゃ、ボケ!」
(素直な気持ちです。)

という事で今回は「法人カードの本当のメリットはなに?」という事を調べていきます。
最後までよろしくどうぞ。

法人カードのメリットと言われているもの

法人カード(法人向けクレジットカード)を解説している記事で法人カードのメリットとして次のようなものがあげられています。

お金の流れ関係

個人事業主

まず紹介されるのがお金の流れ関係のメリットです。

お金の流れの一本化

経費の支払いや仕入れの決済などを法人カードにしてしまえばお金の流れを一本に集中する事が出来る。

キャッシュレス化

仮払い・立て替えなどの現金の用意をしなくて済むようになる。

経理業務の効率化

カード会社から送られてくる毎月の明細をもとに仕訳が出来るようになり、クラウド会計ソフトを導入して法人カードと連携をすれば自動で記帳などが出来、経理担当者の会計処理が劇的にスピードアップ。

付帯サービス

カードを持っていることによって受けられるサービスです。

空港ラウンジ利用

ゴールドカード以上になると空港ラウンジが使えます。(国内、海外)

国内、海外旅行傷害保険

旅行中の事故による医療費などが補償される。(

カードを所有しているだけで補償の対象になるのが自動付帯保険、
旅費などをカードで支払った場合のみ補償の対象になるのが利用付帯保険といいます。

ポイントサービス

カードを使ったことで付与されるポイント。
仕事で使えば利用額が高くなるのでたくさんのポイントが集まる。

追加カード

従業員名義の追加カードを作る事が出来る。引き落とし先はすべて会社の口座。

社員カード・ガソリンカード・ETCカード

これらのカードの引き落とし先は会社の口座になる。
そのため明細から「いつ・だれが・どこで・いくら使ったか」が一目瞭然になる。

社員カード

親カードと同じ機能を持つクレジットカード。
出張での経費の支払い。またそのカードを持つ社員が事故にあった場合の補償もしてくれる。

ガソリンカード(給油カード)

ガソリンスタンドで給油専用に使えるカード

石油元売り会社と提携して発行されるクレジットカードを「ガソリンカード」と呼ぶことがあるが、ここで言うガソリンカードはショッピング、キャッシング機能が付いてなくて、ガソリンスタンドでの給油のみに使えるカードのこと。

ETC カード

従業員に渡すために複数枚作れるようになっている。

仕事で車を使う業種では従業員ごとに作れるETCカードが必須でしょう。

ビジネスに特化したサービス

カードブランド(VISA Master JCBなど)ごとにビジネスに特化したサービスを提供している。

コーヒーと領収書

個人カードでも一緒じゃん」と思われるポイント

  • お金の流れ関係
  • 付帯サービス
  • ポイントサービス

ここまでに出てきたこの3つは個人カードだろうが法人カードだろうが、クレジットカードだったら使える機能です。

カードのグレードやメーカーによって使えない機能もありますが、それは「個人向け、法人向け」とは関係のないこと。

前提として法人口座を引き落とし先に出来るクレジットカードは法人カードしかないので、法人カードのメリットとしてこの3つの機能を紹介しているサイトがとても多い。

「仮払い・立て替えなどの現金の用意をしなくて済むようになる」とか

「空港ラウンジが使える・海外旅行傷害保険が付いている」とか

「ポイントが付与される」

なんていう機能は個人カードでも一緒だよ!
と強調しておきたいのですよ。

法人カードではポイント機能のないものもある

法人カード特有のメリットは

それじゃ、法人カード特有のメリットは何かというと次の2つになるのですよ。

  • 追加カード
  • ビジネスに特化したサービス

追加カード

法人カードで作る追加カードのメリットは

  • 社員に渡せる
  • いつ・だれが・どこで・いくら使ったかが一目瞭然

この2点。

個人のカードだと追加カードとして人に渡せるのは家族カードだけです。
家族(生活を共にする親族)だけが作れるカードです。

個人のカードで作れるETCカード、ガソリンカード(給油カード)は他人に使わせる事は出来ません。

  • 社員カード
  • ガソリンカード(給油カード)
  • ETC カード(法人カードで作るETCカードは法人ETCカードと呼ばれることもあります)

引き落とし先が会社の口座になっているこれらのカードを従業員に渡す事によってキャッシュレス化、経理業務の効率化がイメージ出来ると思います。

補足

全国の協同組合ではクレジットカードを作る事なしに、つまりクレジット審査をおこなわずにガソリンカードのみ、ETCカードのみを発行しています。

・協同組合の法人ガソリンカード
・協同組合の法人ETCカード

という名称で発行していて、クレジット審査を気にせずに社員に渡せるガソリンカード、ETCカードを作りたい会社に重宝されています。

関連記事(別サイト)

ビジネスに特化したサービス

カードブランド(VISA Master JCBなど)ごとにビジネスに特化したサービスを提供している。
個人カードでもカードを持っていることで受けられるサービスは色々あるが、法人カードの場合はビジネスに特化したサービスが充実している。

JCB法人カードの場合

jcb法人

JALオンライン(法人向け国内出張手配サポート)
オフィスのパソコンで簡単に航空券の予約ができる法人精算方式のチケットレスサービスです。JCB法人カードでのお支払いなので立替精算が不要。JALならではの「事前座席指定サービス」も利用できます。

ANAデスク(法人向けインターネット出張手配システム)
法人ニーズに合わせたインターネット航空券予約サービスです。急な出張にも対応できます。ご搭乗日がカードご利用代金明細に記載されるので出張管理にも大変便利です。

JR東海「エクスプレス予約」サービス
東海道・山陽新幹線(東京~博多間)のネット予約&チケットレスサービス「エクスプレス予約」サービスを、お持ちのJCB法人カードで利用できます。

じゃらんコーポレートサービス
国内最大級の宿泊予約サイトである「じゃらんnet」で提供している宿泊プランの他、法人限定の安価なシークレットプラン「JCS限定プラン」を提供。
これにより「出張コスト削減」を実現します。
大規模企業様向けには出張コスト削減に加え、企業様専用アカウント上で法人向けの管理機能を利用することにより「出張の見える化」「業務効率化」「内部統制強化」を実現します。

引用元:JCBカード https://www.jcb.co.jp/corporate/service/

まとめ

今回調べた事をまとめます。

法人カードのメリットといわれている
●お金の流れの一本化
●キャッシュレス化
●経理業務が効率化
●空港ラウンジ
●海外旅行傷害保険
などは法人カード特有のものではくクレジットカード一般にあてはまるもの。

法人カード特有のメリットは
●引き落とし先を法人口座に出来る
●社員に渡せる追加カード
●ビジネスに特化したサービスが受けられる
こちらの方です。

法人カードの選ぶときのポイントは当然後者の方です。
お間違えのないように。


以上「ぶっちゃけ法人カードの本当のメリットはなんなのよ?」という記事でした。
気に入ってもらえたらシェアしてくれると嬉しいです。

 - 法人カード比較のポイント, コラム