いっぱしの個人事業主になるために屋号付き銀行口座を作ろう

   

いっぱしの個人事業主になるには、

  • 税務署に開業届を出す
  • 屋号付きの口座を作る
  • 事業専用のクレジットカード(個人事業主向け法人カード)を作る。

とりあえずここまでは済ませたいな、と思いませんか?

「振込先はこちら」っていう時に個人名よりは屋号にしたいですよね。
その方がちゃんと仕事をしてるんだって、お客さんから信用されると思います。

(屋号とは〇〇商店というな事業上の名称)

振込先を個人名ではなくは屋号にするには屋号の銀行口座を作らなければいけません。

今回はいっぱしの個人事業主になるために屋号の銀行口座の作り方を調べていきます。

この記事でわかる事

●屋号付き銀行口座とは
●屋号付き口座を作れる銀行
●屋号付き口座のメリット・デメリット

屋号付き口座とは?

屋号付き口座とはビジネスのための口座で事業性口座または事業性個人口座と言います。
つまり法人口座が会社組織の口座なのに対して個人がビジネスで使う口座というものです。

屋号のみの口座を開設するのは難しい?

屋号とは〇〇商店というな事業上の名称なんですが、現在の銀行では屋号のみを名称とした口座は作れません。

屋号付き口座と言って「〇〇商店+個人名」のかたちになるのです。
個人名は本人確認がされた名義人の名前です。

以前は屋号のみの口座が作れたそうですが、金融関係の犯罪防止のため身元のはっきりとした個人名とセットではないと作れなくなりました。

なぜ屋号付き口座を作るの?

個人事業主の場合、個人の口座を仕事にも使ってしまうとプライベートで使ったお金と仕事で使ったお金の管理が難しくなってしまいます。

税務調査で通帳を見せなくてはいけない状況になったときプライベートでどんな事にお金と使っているのかを知られるのはやじゃないですか?

それまでプライベートで使っていた口座とは別に個人口座を作り、それを事業専用にしてもいいのですが、屋号付き口座にした方がお客さんから見ても税務署から見ても信用度はグンと違いますよね。

屋号付き口座を作ると起業しましたって宣言したことになるね。


立派になって〜。屋号付き口座がいいのは「ちゃんと会社としてやってます」ということがお客さんに伝わるから


プライベートで使うお金と事業で使うお金はきっちり分けて管理しなくては。

 

個人口座、屋号付き口座、法人口座の違い


一般の個人が作る個人口座、法人登記した会社が作る法人口座、それらと屋号付き口座とではどう違うんでしょう。
ここでは個人口座、屋号付き口座、法人口座の違いを見て行きます。

個人口座

開設が簡単

最近多いのはネットからの申し込みです。その日のうちに簡単に作れてしまいます。

どの支店の口座でも開設可能

申し込む銀行のどの支店でも口座開設出来ます。

屋号付き口座

 

銀行の窓口でのみの受付

わざわざ銀行まで出向いて申し込まなければいけません。

自宅や事務所から直近の支店でしか開設できない

屋号付き口座は自宅や事務所から一番近い支店でしか開設出来ません。

開設までに1週間程度かかる場合もある

とにかく屋号付き口座には時間がかかると思って準備してください。

開業届の提出が必須

個人事業主としての開業届けを税務署に届け出ていなくてはいけません。
屋号付き口座開設のときに開業届けの提示が必要になります。

法人口座

法人口座は法人として登記をして法律で会社として認められたものしか作る事は出来ません。
口座の名義が会社になっていて、銀行から融資を受ける際も会社として取引が出来ます。

これに対して屋号はあくまでも個人が自分でつけた別名です。
銀行からすると屋号付き口座はあくまでも個人としての取引先。
法人口座は銀行対会社の取引という事になります。

屋号付き口座が作れる銀行

屋号付き口座を開設できる銀行を見ていきましょう。

メガバンク

メガバンクでは基本は「屋号+個人名」になります。
個人名を出したくない場合はお客さんからの振込先を屋号のみにするように銀行の窓口で相談してください。

三菱UFJ銀行

実際に使用している屋号かどうかの確認ため、郵便物や公共料金領収書が必要。
審査に通りにくいと言われている。

みずほ銀行

本人確認書類と印鑑のみで申し込み。後日、開業届などの必要書類を提出。
既に個人口座を開設している場合には、屋号付き口座の開設は難しい。

三井住友銀行

営業性個人口座として開設。開業届の原本が必要。

りそな銀行

他と違って、りそなビジネスダイレクト口座扱いで開設。月額2,100円の経費がかかる。

審査に落ちるなら地元の信金を試す

メガバンンクは比較的、審査に通りにくいと言われています。

地元の地方銀行や信用金庫などは地域の人に対してやさしいですし、屋号付き口座開設の審査も通りやすいです。

ネット銀行

ネット上で簡単に申し込めるのが特徴。

楽天銀行

まず個人口座を作る。その後個人ビジネス口座を申し込む。

ジャパンネット銀行

ホームページを持っていて、それにより開業後6ヶ月以上経過が確認できれば開業届は不要。
ビジネス口座を新設すると無料でVisaデビット付キャッシュカードを発行してくれる。

GMOあおぞらネット銀行

個人事業主のお客さまは、氏名に屋号を追加した口座名義にすることができます。(屋号のみを口座名義にすることはできません。)屋号を追加する場合、お客さまの氏名の後ろに表示されます。全角かな・英数字で最大40文字まで使用できます。
GMOあおぞらネット銀行 よくある質問より引用

ゆうちょ銀行

 

屋号で口座が開設できる

ゆうちょ銀行の振替口座なら屋号で口座開設が出来ます。

ただし欠点があって、
●キャッシュカードが発行されないのでATMが使えない。
●窓口のみの入出金。

振替口座と違い総合口座は普通にATMで降ろせたりするけど、振替口座は申し込んだ支店だけでしか出金出来ない。

ただネット上で振替口座から総合口座に入出金(限度回数あり)出来るので実際は問題ないと思う。

ゆうちょ銀行では、屋号のみの銀行口座を開設することが出来る。
基本的にサークルや同好会の会費徴収という名目での口座開設となる。
そのため本人確認書類と印鑑のほか、サークルや同好会の会員規約や会員名簿なども必要となる。

 

メガバンクかネット銀行か、どちらがいい?

 

メガバンクの特徴

  • 知名度、信頼度が高い。
  • 振り込むお客さんからすると安心感がある。
  • ネット銀行に比べると審査に通りにくい
  • 振込手数料やATM手数料が、ネット銀行と比べると高め

ネット銀行の特徴

  • 銀行としての店舗がないので当たり前ですが、自宅でネットから申し込める。
  • 開設の手続きが簡単。
  • 審査に通りやすい。
  • 振込手数料が安い。
  • ネットでの取引がメインなら断然こちら。

年齢層の高い世代にはメガバンクの知名度、信頼度は効果的。
ネットの世代はネット銀行でも抵抗感はすくないでしょう。

お客さんの世代や事業内容によって使い分けるといいと思います。

屋号付き口座作成に必要な書類

 

※屋号を使っていることが確認できる書類

  • 所得税や住民税の確定申告書控え、納税証明書など
  •  社会保険料の領収書
  •  事務所などの賃貸契約書
  • 水道代や電気代などの公共料金の領収書

屋号付き口座のメリット、デメリット

 

屋号付き口座のメリット

確定申告や税務相談のときに便利

確定申告では屋号付き口座の記帳がそのまま使える。
税務調査に入られた場合や税理士に税務相談する際、プライベートの口座と別になっていればプライベート口座の内容を知られる心配がない。

顧客に信用される

屋号付き口座なら「ちゃんと会社としてやってます」ということがお客さんに伝わる。
屋号に事業内容が入っていれば、どのような事業か明確に伝えることができる。

屋号付き口座のデメリット

開設出来る支店が限られている

自宅や仕事場から一番近い支店の口座でしか開設できない
(ネット銀行は出来る)

窓口でしか開設できない

ネットからの申し込みは出来ない。直接窓口まで出向かなくてはいけない。
(ネット銀行は当然ネットから)

開設まで時間がかかる

申し込んだ日には開設できず、一週間以上かかる場合もある。

開業届が必要

税務署に開業届を出していけければいけない。
銀行によっては事業を確認できる書類を用意する必要あり。

屋号付き口座あるある

銀行の窓口で何度も呼ばれるとき変わった屋号だと恥ずかしいぞ。

 


実績がないから屋号付き口座を作って体裁をととのえたいのに、銀行で作ろうとすると事業の実績はありますかって聞かれる。

事業専用のクレジットカード


事業専用の屋号付き口座を作るならクレジットカードも事業専用のクレジットカードにした方がいいですね。

事業専用のクレジットカードの必要性

銀行口座をプライベートと仕事用を別々にしたようにクレジットカードもプライベートと仕事で分けましょう。

仕事の経費などをプライベート用のカードで払っていたら明細がごっちゃになって確定申告のときに泣きを見るのは明らかですよ。

一般のクレジットカードでも使えるのですが、出来れば個人事業主向け法人カードにして入出金の記帳もクラウド会計ソフトにすれば経理処理は抜群に楽になります。

これはクラウド会計ソフトにすると自動で帳簿が作成出来る機能が使えるからです。
確定申告の時期にはこれの良さが実感出来ますよ。

 

まとめ

屋号付き口座を作ると起業しましたって宣言したことになる

やっぱり個人事業主として仕事をしていくならそれなりの覚悟が必要なわけです。
税務署に開業届を出しにいったり、銀行に屋号付き口座を作りにいったりすると個人事業主としての覚悟を実感します。

色々とやる事が多くて大変なんですがl「事業に必要な銀行口座、クレジットカードはプライベートとは別に作ってとけ」というのが今回の結論ですね。
そしてビジネス用の口座を作るなら屋号付き口座がおすすめですよ。


以上「いっぱしの個人事業主になるために屋号付き銀行口座を作ろう」という記事でした。
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